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このブロウは社会学かぶれの自分が、日々過ごす中で感じた事、読んだ物、多々ある中、適当に思った事をちょっと社会学的に見てみようか、程度のブログです。


by gsocio

我が子を手にかける母親は、限りなく自己愛が強い?

我が子を手にかける母親は、限りなく自己愛が強い?_f0192765_753109.jpg今週のアエラを読んでいると、興味深い記事が有った。

福岡の母子幼児殺害事件関係の記事の中から引用、

警視庁のまとめでは、今年上半期に子供の殺人又は殺人未遂容疑で検挙された実母は16人。うち11人は犯行後に子と一緒に死のうと殺人未遂を図っている。『心に狂いが生じるとき』の著書で知られる精神科医の岩波明氏によると、「母親は子供との一体感が強く、特に日本は母子心中の割合が高い。子供の独立した人格として認めず、親の所有物とみる向上あります」一方で、類に事件の走者関係者の中には、「我が子を手にかける母親は、限りなく自己愛が強い」と言う意見もある。

自己愛との繋がりがしっくり来なかったのでWikipediaで調べてみると、以下引用、

ナルシシストの多くは正常に機能していない家庭に産まれる。ナルシシストを生み出す家族の特徴は、家族に問題があることを内外に対して強く否定することである。このような家庭では虐待が珍しくない。子供は優秀になることを望まれるが、それはナルシシズムの目的に至る手段としてでしかない。両親は、貧困や未熟な感情、そしてナルシシズムといった素因をもち、そのために、子供の能力の限界と感情の要求を正しく認識し尊重することができない。その結果、子供の社会化は不完全になり、アイデンティティーに関わる問題が起こる。

確かにこの事件では母子共に障害はあったが、母親はそれでも問題なく生活と子育てが問題なく送れる様に努力をしていた。障害に対しては可読以外の周囲の人達はは、母親に障害が有る事は知っていた様だが、子供に障害がある事は知らなかった様だ。確かに自己愛が強いと言えるかもしれない。

日本は他国に比べ、身内間での殺人が目立って多い。殺人事件の90%以上は被害者の顔見知りの犯行で、内身内は40%以上の割合を占めている。この統計は明治から変わっていない。そう言った意味では、親子間での殺人事件は特に目新しくは無いのだけれど、犯行動機が昔と今では違う気がするので(あくまでも気が)、調べてみるのも面白いかもしれない。
by gsocio | 2008-09-30 14:31 | 社会系